バイヨンヌBayonne食べ歩き
バスク地方は、フランスとスペインの国境をまたいでピレネー山脈の両側に広がる地域。フランス側の面積は10%ほど。バスク民族はインド・ヨーロッパ語とは全く異なる言語を持ち、独特の伝統や風俗を今も守っている。ちなみにバスクの象徴といえば緑・白・赤の国旗とベレー帽。また、バスク民族は力持ちで勇壮な民として知られる。ピレネー山麓の丘には民家が点在し、羊がのんびり草をはむ。西は大西洋、東はピレネー山脈という、海と山の自然に挟まれたこの地方は、食も豊か。海の幸では、マグロを土鍋で煮込んだ「マルミタコ」、イカの墨煮の「シピロン」、バスク風魚介のスープ「トロ」など。山の幸は、バイヨンヌの生ハム、エスペレット村の唐辛子、唐辛子の入ったピーマンとトマトの煮込み、またはこれに生ハムを添えスクランブルエッグにした「ピペラド」、鶏の唐辛子入りトマト煮込み「鶏のバスク風煮込み」など。また、バスク織りは、牛の背にかける麻布として使われていたもので、生成の丈夫な厚手の麻に、紺か赤でバスク地方の7つの県を表すという7本の縦縞が織り込まれている素朴で力強い織物。
バイヨンヌは、フレンチ・バスク地方の文化と経済の中心地。アドゥール川とニーヴ川がここで合流し、街を3地域に分けている。ニーヴ川の西、グランド・バイヨンヌには大聖堂がそびえている。大聖堂の北は、石畳のショッピング・モール。名産の生ハムやチョコレートの店が並ぶ。バスクの名物で忘れてならないのがチョコレート。ヨーロッパでは最初にスペインにカカオが到達し、ここからピレネーの山を越えてフランスはバスクに伝わった。というわけで、フランス最初のチョコレート工場はここバイヨンヌにできた。以後バスク地方にはチョコレート専門店やベレ・バスクBeret Basque(ベレー帽の形をしたバスク風チョコレートケーキ)のようなチョコレート菓子が多い。
アクセス
パリ・モンパルナスからTGVで約4時間40分。ボルドーからTGVで1時間40分。
観光スポット
サント・マリー大聖堂(Cathedrale Ste-Marie)
建築は13世紀半ばに始まったが、途中15世紀にイギリスからフランスに統治国が変わり、その変遷が大聖堂の装飾に現れている。
お菓子屋さん
Cazenave:カズナーヴ
19, rue Pont-Neuf, 64100 Bayonne Tel: 05.59.59.03.16
3代続くチョコレート店。サロン・ド・テもある。ガトー・バスク、ベレ・バスク、トゥーロンなど。

□L'Atelier du Chocolat de Bayonne:ラトリエ・デュ・ショコラ・ド・バイヨンヌ
チョコレート屋さん。
グルメスポット
Terroires:テロワール
3, place Pasteur 64100 Bayonne Tel: 05.59.59.12.49
バイヨンヌの酒屋。
フランス最南西AOCイルーレギィIrouleguyのワインあり。タナ種主体。40〜50FF位からある。
レストラン
Auberge de la Galupe:オーベルジュ・ド・ラ・ガルュプ
Port d'Urt, 64240 Urt Tel: 05.59.56.21.84
バイヨンヌの近くのウルトという村にある2ツ星レストラン。ルレ・エ・シャトー。
シェフChristian Parra氏はピペラドの権威で、素材をとても大切にしているそうだアドゥール川沿いの白い壁に赤い梁の建物はバスク風。建物は1659年の梁や石を利用しているそうだ。内装はクラッシックでゴージャス。貴族の応接間風。入口のカウンターはカヌーを意識しているとか。
<ある日のディナーメニュー>
○突き出し
○Royale de moules de bouchot
(ムール貝のムース、ムール貝のせ)
○Huîtres spéciales de Marennes au caviar osciètre
(カキ3つ、キャビアとクリームと貝類のソース)

○La ventrèche de thon des pêcheurs basques
(マグロのトロのソテー、ピペラドと生ハム添え)
○Le foie chaud de canard du Sud-ouest poélé
(鴨のフォアのポワレ、リンゴのソテー添え、ブドウと柑橘系のソース)

○La crème catalane(クレーム・カタラーヌ、オレンジの花の水の香り)
○Le parfait au touron de Jijona
(トゥーロンのパルフェグラッセ、ミントのアイスクリーム添え)


白ワイン:“Cuvee Marie” Clos Uroulat (AC Jurancon Sec) 1998
赤ワイン:Ch.Montus (AC Madiran) 1994
デザートワイン:Domaine Cauhape、Ballet d'Octobre (AC Jurancon) 1998
 (2000/8/23)