シャンパーニュのワイン
パリの東120kmの地点に、35,000haの面積を持つシャンパーニュのAOCがマルヌ川に沿っている。ここはブドウ栽培の北限に近い地域であり、石灰質土壌には3種類のブドウ品種のみ認められている。シャンパーニュは自然の恵みであるワインをブレンド(アッサンブラージュ)して、各メゾンの味わいを作り出すというある意味独創的な(人着的ともいえる)発泡酒である。フランスの代表的なワインであるため、収穫量や製法、熟成規定などに細かい規定が設けられている。

■ブドウ品種
ピノ・ノワールPinot Noir、ピノ・ムニエPinot Meunier、シャルドネChardonnay

■地区
○モンターニュ・ド・ランスMontagne de Reims
○ヴァレ・ド・ラ・マルヌVallée de la Marne
○コード・デ・フランCôte des Blanc
○コート・ド・セザンヌCôte de Sézanne
○オーブAube  バール・シュール・オーブBar-sur-Aube 
          バール・シュール・セーヌBar-sur-Seine
■AOC
シャンパーニュChampagne、コトー・シャンプノワCoteaux Champenois、ロゼ・デ・リセRosé des Ruceys

■格付け
シャンパーニュのブドウ畑は、その格付けに応じてランク付けがCIVC(シャンパーニュ職業委員会)によって行われている。これは畑の階級Echelle des Cruとして知られ、ブドウ果の価格付けに関係している。ネゴシアンとのブドウの買付価格を決めるため、評判の良い畑のある村を経験的な基準で決定していった。それがCruのランク付けであり、体系化され現在まで引き継がれている。形になったのは1911年のことである。100%の村のものには「特級」、「第1級」というのは90〜100%の査定基準内のことを表す。
シャンパーニュの製法
  1. 摘み取り:9〜10月下旬に行われる。
  2. 圧搾:圧搾機でプレスする。
  3. 第1次発酵:果汁を醸造樽に入れ数週間おく。
  4. ブレンド:翌春行う。マムのコルドン・ルージュの場合、約40種のワインをブレンド。
  5. 第2次発酵:リキュール・ド・ティラージュ(酵母と糖分を混ぜ合わせたオールドワイン)を加え瓶詰めした後、地下のカーヴに最低1年寝かせる。
  6. 動瓶(ルムアージュ):徐々に瓶を傾けて(毎日1/8づつ回転させ、2〜3週間)、澱を瓶口に集める。
  7. 口抜き(デコルジュモン)瓶口を冷凍液につけて澱を凍らせ、栓を抜いて、内部の圧力で澱を飛び出させる。
  8. 目減りした部分にリキュール・デクスペディション(砂糖とオールドワインを配合したもの)を加え、栓をする。“門出のリキュール”と呼ばれるこのリキュールの糖度によってBrut(辛口)からDoux(甘口)までの味わいが決まる。
シャンパーニュの種類
ノン・ヴィンテージNon Vintage
基本的なシャンパーニュ。黒ブドウ7(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)、白ブドウ3(シャルドネ)が平均的な割合。
ヴィンテージ・シャンパーニュ・ミレジメVintage Champagne Millésimé
良年にのみ造られ、ティラージュ(瓶詰め)後3年以上を経て販売される。収穫年が記載される。他年のブレンド20%可。
ブラン・ド・ブランBlanc de Blancs
シャルドネ(白ブドウ)のみで造られる。
ブラン・ド・ノワールBlanc de Noirs
ピノ・ノワールとピノ・ムニエ(黒ブドウ)のみで造られる。
ロゼ・シャンパーニュRosé Champagne
ブレンドの時赤ワインを加えるか、黒ブドウからロゼワインを造る2種類がある。

料理とのマリアージュ
シャンパーニュは食前酒として、また前菜からデザートまで広範囲に渡って楽しめるワインである。ドレッシングを使用したサラダやマリネなど、さっぱりした料理に合わせられる。最も酸味が強く軽やかな味わいのブラン・ド・ブランは、イカやタコなどのフリッター、白身魚のカルパッチョなどあっさりした料理と相性が良い。一方黒ブドウの比率が高いタイプは、コクがあり、しっかりとした味わいが特徴なので、仔牛や若鶏のローストなどの白身の肉料理、中華料理の甘酢あんかけにマッチする。ロゼはフルーティだが、味わいにコクがあるので、若鶏のトマト煮込みやトマトソースを使った料理と良い組み合わせである。