サン・テミリオンSt.Emilion食べ歩き
サン・テミリオンはかつて、スペインの聖地、サンチャゴ・デ・コンポステーラへ行く巡礼が訪れる宿場町として栄えた。1999年ユネスコの世界遺産に認定された中世の街、ぶどう畑の街である。ぶどう作りの歴史は古く、3世紀にローマ人が初めて訪れ、4世紀にやって来た“ぶどう作りの詩人”が広めたという伝説が残る。ボルドー市街から車で1時間。
観光スポット
城壁の街サン・テミリオンの中心にそびえるのは12世紀の鐘楼。カデーヌ門をくぐると、細い路地が中世の面影。つるつるすべる急な石畳の坂道を登って、下の広場と呼ばれるマルシェ広場へ。さらに両側に店が並ぶ道を登ると、上の広場と呼ばれる教会前広場へ。この教会は、9世紀に1枚岩をくり抜いて造ったというモノリット教会(Eglise Monolithe)の上に造られた。
お菓子屋さん
Madame Blanchez:マダム・ブランシェ
9, rue Guadet, 33330 Saint-Emilion Tel: 05.57.24.72.33

1620年に村の修道院の修道女達によって作られたというレシピを忠実に守っているという店だ。優しそうなマダムに話を聞く。マカロンは12個で16FF。24個箱入り30FF。カヌレは7FF、プチが4FF。他にCru de Bordeauxというコルク型のチョコレート菓子や、Pave de Saint Emilionという生チョコなどもある。
Matthieu Moulierac:マティウ・ムリエラック
rue de Tertre de la Tente, 33330 Saint-Emilion Tel: 05.57.74.41.84
坂道の途中にあるマカロン屋さん。中のアトリエで次々とマカロンを焼いている。ちょうど若い男性がテーブルの上に形づくって並べられた生地に、化粧パフのようなもので粉糖をつけていた。笑っちゃうくらい素早い動きで。1箱(16FF)。

グルメスポット
Le Cellier de Saint Emilion:ル・セリエ・ド・サン・テミリオン
4, place du Marché, 33330 Saint-Emilion Tel: 05.57.24.69.76
マルシェ広場に面するワイン屋さん。ガイドにものっている。待ってましたとばかりに奥のカーヴを案内される。そしてなんと私のバースデーヴィンテージのワインが3本も並んでいるではないですか。お兄さんに1本選んでもらって買いましたよ。Ch.La Couspaude(AC St.Emilion、Grand Cru Classe)550FF。実はお宝ワインがざくざくだったらしい。
Ch. Franc-Mayne:シャトー・フランク・メイン
33330, Saint-Emilion Tel: 05.57.24.62.61
石灰岩台地の上にあるサン・テミリオンには、かつて石灰岩を切り出した石切場が多くあったため、その後をセラーに改造したシャトーが多い。このシャトーもその1つ。サン・テミリオンのワインにはピラミッド状に階級がある。9000件のシャトーがあり、栽培面積は5500ha。ぶどう品種はメルロが90%、カベルネ・フランが10%。こちらのシャトーは1996年から現オーナーが所有(彼はサン・テミリオンに3つのシャトーを持っている)。元々「Mandarin Napoleon」というミカンのリキュールを作っていて、大成功を収めたそうだ。ヘクタールあたりの生産量は40hl/ha。年間5万本を生産。うちファーストラベルは4万本。残りは「Les Cedres de Franc-Mayne」(ヒマラヤ杉の意)というセカンドラベルになる。収穫は、8月にVendange Verteといって、ぶどうの摘房化を行う。そして9月に40名のアルバイトを雇って、健全で、完熟した房のみを手摘みで収穫。さらに選別し、除梗・破砕し、畑ごとにコンクリート漕に入れて1週間から10日間のアルコール発酵。漕内にパイプを通して、そこに水を流して、32℃以下に保つ。酵母を入れることもある。それから2週間の醸し。その間に2回、液を循環させる。その後バリック樽に移して、石切場で18ヶ月の熟成。1/3は新樽を使用。3ヶ月に1回澱引きする。収穫の翌々年の4、5月にブレンドしてコンクリート漕に移して、卵白を入れ、1ヶ月から45日間おいて清澄化。残った卵黄はカヌレにするとか。カヌレの残りを使うんという説も。では、マカロンの立場は?そしてフィルターにかけて、6、7月に瓶詰め。出荷はその年の暮れ頃。畑は粘土石灰質。雑草を所々残している。なぜならテロワールを出すには、ぶどうが苦しまないとだめなので。ぶどうの味見をさせてもらう。4週間前に撒いたという農薬にびくびくしながら口に含むと、すでに甘い。今年は良い年になるのだろうか。次に案内してくれた石切場はひんやりと涼しい。一部地層が見えるように地表までくり抜いてあって、天井が透明になっている。石は30X30X60cmに切り出すと決まっていたのだそうだ。ぐるりと回って、お待ちかねの試飲。1997年のファーストラベルはタンニンがしっかりしていて、鉄や皮の味わい。3年くらいでタンニンが落ち着き、よくなるとか。寿命は10年ほど。一方のセカンドは、タンニン・酸・アルコールのハーモニーがあり、赤いフルーツのニュアンス。5年以内に飲んで欲しいとのこと。

レストラン
Hostellerie de Plaisance:オステルリ・ド・プレザンス
place Clocher, 33330 Saint-Emilion Tel: 05.57.55.07.55
元1ツ星レストラン。
外のテラスからは、すすけた石造りの家が見渡せる。
<ある日のランチメニュー>
○ロブスターのラビオリ
○ロースト・ダック、赤ワインソース、温野菜添え
○チーズ盛り合わせ(ブルー・ド・グリエージュ、ポン・レベック、ルブロション)
○洋梨のチョコレートかけ、バニラアイス


ワイン:Ch.Bourgneuf(AC Pomerol)1996、324FF。(2000/8/19)