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ろうそく祝別の日とクレープ

2月2日は、キリスト奉献、聖母マリアのお潔めを祝うサンドラールですが、ろうそく行列で知られるChandeleur(ろうそく祝別)の日でもあり、この日に、クレープを食べる習慣があります。


キリスト教では、Mercredi des Cendres(灰の水曜日)から、復活祭前日までの日曜日を除く40日間の、悔悛と洗礼志望者の最終準備期間のことをカレームCareme(四旬節)といいます。

これは、キリストがヨルダン川で洗礼を受けてから、荒野で40日40夜を断食して過ごしたことにならっていて、この期間は脂肪分や肉類、卵などは口にすることができません。

カレームの直前に、各地で存分に肉を食べ飲むお祭り、つまりカーニヴァル(謝肉祭)が行われます。カーニヴァルは、「肉よさらば」という意味です。もともとはカトリックではない異教のお祭りに起源があったとされ、それがキリスト教のお祭りと融合しました。厳しい冬の生活の中で春へ向かって悪魔払いをするという意味もあったようです。

そしてその最終日がマルディ・グラMerdi Gras(謝肉の火曜日)。マルディ・グラの日には、中世の昔からフランス各地で、クレープを食べる習慣があります。


「ろうそく祝別」という祭りはキリストの降誕に由来するといわれていますが、もともとは春の光の訪れを祝う異教徒の祭日であり、農作物の豊穣、繁栄を祈る民俗的な風習も含まれています。

教会ではろうそくの代わりに松明が使われることが多いのですが、その炎は農作の敵とされる悪魔、雷、死を遠ざけるといわれています。そしてその炎を一晩中燃やして、豊作を祈ります。

ローマ時代には同じようなろうそく祭りを2月15日に行っていたようです。2月15日は豊穣の神Lupercus(リュペルキュス)の日で、同時に愛をさえずる鳥たちの姫はじめの日だと言われてきました。ところがその前日の2月14日は、ローマ帝政時代に兵士の自由婚禁止令に反抗し、処刑されたバレンタインの日でもあることからローマのリュペルキュスの祭りとまぜこぜになってしまいました。


2月2日とイエス・キリストの関係ですが、この日はイエス誕生から40日目にあたり、キリスト教の世界では聖母清めの日であるといわれています。ユダヤでは子供が生まれて40日後に教会へお参りする習慣があります。

そこでキジバトを生贄に捧げる儀式が行われるのですが、その際に聖シメオンは、この幼子イエスの悲劇の運命を聖母マリアに予言したと伝えられています。

このような経緯もあり、5世紀に入ると時の教皇ジェラーズ1世は、もともと異教徒の神ュペルキュスの祭りであったこのろうそく祝別を、キリスト生誕40日を祝う祭りとして認めました。

この日、家庭ではクレープを焼きます。片手にコインをにぎってクレープをうまくひっくり返すことができれば、その人は1年間幸せに過ごせるといういわれがあります。ちなみにクレープは、その形状と色から恵みをもたらす太陽を象徴しているのだそうです。

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