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復活祭とチョコレート

復活祭(パック)は春の訪れや復活や再生、希望を祝う行事です。復活祭の日は、春になって最初の満月の後の日曜日と決められています。暦上は、春は3月21日から始まるので、復活祭は3月22日から4月25日の日曜日となります。

キリストが復活した日と、春の訪れがちょうど同じ時期にやってくることから、宗教的な行事と合わせて、家族や友人が集まる日となっています。


復活祭以前には、ユダヤ教徒のお祭りで「過ぎ越しの祭り(paque)」というものがありました。キリストの最後の晩餐という話は、この過ぎ越しの祭りを祝うものでした。

このときキリストは弟子の一人であるユダに裏切られ捕まり、十字架に貼り付けにされ亡くなります。そして、キリストの死を看取った、マグダラのマリア、小ヤコブとヨセフの母マリア、キリストの母マリアの姉妹サロメの3人の女性が遺体を引き取り、墓に埋葬しました。

そして土曜日の安息日1日をおいて日曜日、 キリストの遺体に香油を塗ってあげようと墓を訪れた3人は、その墓が空になっていて代わりに白衣をまとった若者に会い、キリストは復活したと告げられます。

キリストはその後、マグダラのマリアの前に初めて現れた後、弟子たちの前に次々と現れ、自分の考えを伝え昇天していったと言われています。


フランスでは、復活祭の次の日、すなわち月曜日は祭日となります。この日は、キリスト教の習慣に基づいて復活祭の前日まで続いた肉食断ちの後、復活祭当日に食べ過ぎた体を休め、身を清める意味があるといわれています。


復活祭にはチョコレートをプレゼントするのが習慣です。お菓子屋さんにはチョコレートで作った卵やウサギが店頭に並びます。

卵の中に、フリチュールという小魚の形をしたチョコレートや、リキュールやガナッシュが入った小さな卵を入れたりします。


卵は生命の輪廻、誕生を表します。100年ほど前から、復活祭のお祝いに卵をプレゼントする習慣があったといわれています。また、卵を豊穣の象徴とする説もあります。

かつて新年はこの復活祭から始まり、新年には必ず卵を食べてお祝いをしていました。ところが16世紀になってシャルル9世が新年を現在の1月1日に変えたため、卵を食べる習慣だけが復活祭に残ったといわれています。

子供たちが卵や卵型のチョコレートを家の中や庭に隠して宝探しをしたり、家々を回って卵を集めたりする風習もあります。

ウサギは子供を多く産むことから、豊かさや富をイメージさせます。起源は東洋文化からといわれています。


また、「ニー・ド・パック」という鳥の巣をかたどったケーキやブリオッシュも登場します。

このケーキは、エンゼル型でスポンジ(ジェノワーズ)を焼き、スライスして、コーヒー味やプラリネ味のバタークリームやガナッシュなどをサンドして、まわりに同じクリームを塗って鳥の巣のような模様をつけ、へこんだ真ん中にはチョコレートで作ったコポーや卵を盛りつけ、鳥の巣を表したものです。


アルザスではアニョー・パスカル(子羊の形をしたビスキュイ)がショーケースに並びます。これは、過ぎ越しの祭りにいけにえとして子羊を食べていた習慣によるものと思われます。

キリスト教の行事にお菓子はつきものです。このサイトではキリスト教に由来するお菓子をご紹介します。

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