トゥールTours食べ歩き
トゥールはロワール川とシェール川に挟まれており、ローマ時代から栄えてきた古い歴史を持つ町。現在はトゥーレーヌ地方の中心をなしているが、15世紀のルイ11世の時代には一時的にフランスの首都になったこともあった。王侯貴族たちが自然や狩りを楽しんだ城が周囲のロワール川流域に数多く残っているため、古城めぐりの拠点として観光客が大勢訪れる。8世紀にはシャルルマーニュ(カール大帝)がここに多くの学校を設立したことから、今でも市内にはトゥール大学をはじめとする多くの学校や研究機関があり、学生都市としてもにぎわいをみせている。19世紀の文豪バルザックの生地でもある。
アクセス
パリ・モンパルナス駅からTGVで約1時間。1日約10本。行き先によってトゥールから10分ほどのサン・ピエール・デ・コール駅に止まり、トゥールまでは接続電車が結んでいる場合もある。
モデルコース
サン・ガシアン大聖堂→お菓子屋さんめぐり→ランチ→ロワール城めぐりツアー→ディナー
22:17サン・ピエール・デ・コール発→23:15パリ着)
(所要1日)
観光スポット
□サン・ガシアン大聖堂Cathedrale St-Gatien
13世紀から16世紀にかけて築かれたゴシック様式の傑作。完成まで長い年月に渡っているため、1つの建物の中にゴシック様式の変遷がうかがえる。後陣の初期ゴシックに始まり、身廊に中期ゴシック、ファザードには後期ゴシックが用いられ、鐘塔の上部にはルネサンス様式を垣間見ることができる。内陣を飾る13世紀のステンドグラスは、サン・マルタンが起こした様々な奇跡の様子を描いたもの。北側は冷たさや死を表す青、南側は楽しさや暖かさを示す赤を中心にステンドグラスが構成されている。
お菓子屋さん
□La Chocaratière:ラ・ショコラティエール
2 et 4, rue de la Scellerie, 37000 Tours Tel: 02.47.05.66.75
ルレ・デセールの店。スペシャリテは
○Veritable Nougat de Tours 元祖ヌガー・ド・トゥール
○Pave St.Martinパヴェ・サンマルタン
(アーモンドのビスキュイでフランボワーズジャムを挟み、パート・ダマンドでおおったもの)
○Saint-Bernardサン・ベルナード(アーモンドのビスキュイに、オレンジの皮が入った焼き菓子)
○Pain d'epicesパン・デピス
○Pruneaux fourresプリュノー・フーレ(アプリット入り)
○Ballotines(Pruneaux au marc de Pays)プリュノー・フーレのマール酒漬け




□Poirault:ポワロー
6, rue Nationale, 37000 Tours Tel: 02.47.66.99.99
ヌガー・ド・トゥールはコンクールConcours du Meilleur Nougat de Toursで、2001年にMedaille d'Or(金メダル)を受賞した。他に、
○Pruneaux farcis プリュノー・ファルシ
○Muscadinesミュスカディーヌ(プラリネのお菓子)
□Au Vieux Four:オ・ヴュー・フール
7, place des Petites Boucheries, 37000 Tours Tel: 02.47.66.62.33
トゥールの昔ながらのパン屋さん。スペシャリテはFouace de Rabelaisラブレーのフワス(卵、小麦粉、オレンジの皮、サフラン、ヴェルガモット、ハチミツ入り)。見学、試食可。
オーナーJacques Mahou氏によると
<良いパンを作るために必要なもの>
○Bioの粉
○胚芽(栄養と味のため)
○木のかまど
20世紀までパンの消費は1人800g/年、それが今日では150g/年にまで落ちている。昔はパンが主食であり、空腹をパンで満たしていたが、今では肉や魚が豊富に食べられるようになったので、必然的にパンの消費は減っている。発酵させたパンの歴史は6000年。パンは様々なもののシンボルであった。分け合うこと、人生、豊かさ、純潔(白いので)など。粉は、トゥールの南でとれる全粒粉、それを精製したもの、ライ麦、Kamut(硬質小麦)、Epautre(軟質小麦)、ブレンド(小麦、大麦、からす麦、米粉、エジプト小麦)を使い分ける。
<パンの作り方>
粉と水を混ぜ、ルヴァン(天然酵母)とゲランドの塩を加えて15分ほどこねる。成形して、室温(22〜23℃)で2時間発酵。250℃で45分焼く。かまどは木をブロック状に切り、アーチを描くように組み立てている。奥の方が温度が高いので大きいものは奥に置く。1回に100個位焼く。仕事は朝3時に開始して、8時と10時に焼きに入る。行事のパンとしては、クリスマスにはクーロンヌ(王冠型)、復活祭には卵型のパンを焼いたりする。また、夏にはオリーブ油入りのパンを、秋(収穫際のころ)には赤ワインでこねたパンを焼く。ラブレーのフワスは1600年頃から作っている。
<パンの種類>
Pain au Sesameゴマ入りパン 5.5e/kg
Pain au Pavols芥子の実入りパン 5.5e
Flute d'Auvergneオーヴェルニュのバゲット 5.5e
Pain d'Epautre軟質小麦のパン 6.4e
Pain Vigneronレーズンとクルミ入りのパン 6.4e
Pain de Kamut硬質小麦のパン 7.65e
Pain aux Noixクルミ入りパン 7.0e
Fouace de Ralelais ラブレーのフワス 3.96e/1個
Croissantクロワッサン 0.95e/1個


□S.Lelong:エス・ルロン
13, place du General Leclerc, 37000 Tours Tel: 02.47.05.57.77
ブリオッシュ屋専門店。お店は8:00から開いているが、大きいほうのブリオッシュの焼き上がりは8:15。かなりふわふわでシフォンケーキのよう。でもあまり甘くない。2.5e。チョコチップ入りもある。
グルメスポット
□Charcuterie du Vinci (K.Déchereux)
70, rue Bernard Palissy, 37000 Tours Tel: 02.47.05.12.87
トゥールのお惣菜屋さん。リエット、リヨンなど。
レストラン
□Jean Bardet:ジャン・バルデ
57, rue Groison, 37100 Tours Tel: 02.47.41.41.11
フランスで1番おいしい庭を持つといわれるシャトーレストラン。摘み立ての野菜を食べる贅沢を味わえる。魚料理も素材の味をいかし、シンプルで力強い。
<ある夏の日の2人のディナー>
○お庭の野菜達
庭園の野菜が美しく盛られている。微妙に茹ですぎなのはフランス式だから仕方ない。が、瑞々しい野菜のパワーでこちらもリフレッシュ。
○ジロールのソテー。こちらも季節を感じる。


○ルージェのグリル
これが今まで食べた中で最もおいしい魚料理の1つであった。 火の通り方が絶妙。
○スズキの石焼
初め石と一緒に出てきて、見た目はかなり地味だったが、目の前で皿に盛り付けてくれ、これもすばらしいものだった。

○デザート

ワイン:Vouvray sec (François Pinon) 1997 (2001/9/5)
<ある日のディナーコース>
○Amuse-bouche
白インゲンのムース、ココナッツクリームソース、トリュフ入り、
キノコのソテー
○Le foie gras de canard poeleaux girolles鴨のフォアグラ、ジロール茸添え

○Le bar au beurre blancスズキのブール・ブラン・ソース(白バターソース)、茹でたジャガイモ添え
○Les fromages affines par nos soins熟成したチーズ
○La tarte renversee a l'abricot杏のタルト・ランヴェルセ

(2002/8/26)
□Brasserie Buré:ブラスリー・ブレ
1, place de la Résistance, 37000 Tours Tel: 02.47.05.67.74
郷土料理が楽しめる。リヨンのサラダや、リヨンの入ったシュークルートがおすすめ。
○リヨンのサラダ
○Moules Fritesムール貝とポテトフライ
○Choucroute Rillonsリヨン入りシュークルート

ロワール名物のリヨンとアルザスのシュークルートとのマリアージュはすばらしい。ほろっとお箸で切れる豚肉と、酸味も塩味も控えめのキャベツとは相性ぴったり。 (2000/8/20)